手づかみ食べは食べ物を目で確かめ、手指でつかんで口まで運び、口に入れるという「目」「手」「口」の協調運動です。手づかみ食べで練習が進むと、食器や食具が上手に使えるようになっていきます。
上下の前歯が生えている場合は、大きな食品を前歯でかじり取らせると、歯を使う感覚や一口量を覚えることにつながります。

最初は口に運ばず、手でつかむだけのこともあります。十分に経験させ、上手に食べられたときはほめて、自分で食べる意欲を引き出してあげましょう。
ただし、遊んでばかりで食べずに食事に時間が長くかかるようであれば、30分くらいで切り上げ、遊びと食事の区別をつけるようにします。

◆手づかみ食べのポイント
・手づかみ食べできる食事を準備する
 ごはんをおにぎりにする
 野菜の切り方を工夫する(スティック、さいの目、型抜きなど)
 子ども用の食器に盛り付け、汁物は少量入れたものを用意する など

・汚れてもいい環境を整える
 エプロンをつける
 テーブルの下に新聞紙やビニールシートを敷く など
 →後片付けを楽に

・食べる意欲を尊重して
食事は子ども自身が食べるものです。子どもの食べるペースを大切に。
子どもの食べる意欲を引き出すには、食事の時間に空腹を感じていることが大切です。たっぷり遊んで、規則的な食事リズムを整えます。